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現在も使われている木箱

リンゴは今では緑色の薄いパックに並べられて、上には発泡スチロールの白いネットが置かれ手梱包されていますが、果物の中でも非常に衝撃に弱いタイプのもので、ぶつけるとすぐに茶色に変色してその部分から傷み始めることから、かつては木箱に入れられ、箱の底には高さを調整したり、輸送時の緩衝用として稲わらが敷かれて、さらにもみ殻が入れられ、その中にリンゴが入っているような状態で売られていました。

保温性や箱の中の湿度を適度に保つことのできる保湿性がある木箱は、リンゴなどを保存する上ではこれに勝るものはないと言われるほどです。

けれども木箱を使う梱包には手間のかかる作業が必要で、それだけでなく稲わらや大量のもみ殻を確保したり、それを貯蔵しておく場所を作ったりするのも大変なことでした。

ミカンも、今ではダンボールに"ミカン箱タイプ"と名付けられているものもあるように規定サイズのダンボールに入れて輸送され、ビニール袋やネットに入れて売られていますが、かつてはリンゴ同様に木箱に入れて輸送されていました。

1950年代にミカン業者たちの間で木箱VSダンボールの輸送実験が日本で初めて行われ、この時点ではまだ木箱の方が良い結果を出していますが、それ以降にダンボールの強度やのりなどが改良されるとダンボールは木箱に劣らない結果を出すことができるようになり、全国のミカンの産地では1959年頃から輸送箱はダンボールに切り替えられました。

とはいえ木箱に入っているミカンは、現在の私たちの目には"ワンランク上の果物"というような高級なものに映りますね。

現在でもさまざまな分野で木箱は使われていますが、かつてのように一般の輸送を目的としたものではなく、特殊で高価な内容物に見合った梱包材として用いられることが殆どです。

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