ダンボールが無い時代トップ >> ダンボールの今と昔 >> ダンボールと公害問題

ダンボールと公害問題

現在ダンボールはほぼ100%古紙が利用されているために"リサイクルの優等生"として地球環境に貢献する立場にありますが、ダンボールが製造され始めた時代にはその原料として"古紙パルプ"ではなくて、殆どが木材から取ったばかりの"クラフトパルプ"であったために、昭和初期の公害の原因の1つにもなっていました。

パルプは製造法で "古紙パルプ"と"機械パルプ"、"化学パルプ"の3つに分類され、古紙を溶かして抽出する"古紙パルプ"や木材チップをリファイナ―という機械ですりつぶし、チリなどを取って漂白しそのまま紙の原料として使う"機械パルプ"の場合は問題ありませんが、"化学パルプ"の製造過程では水酸化ナトリウムや硫酸塩、亜硫酸塩などを使って木材チップからパルプの成分を取り出し、さらに薬品によって独特の色となった原料を通常の白い紙に仕上げるために、塩素系を漂白剤による漂白が必要となってきます。

工場の煙突からはこの漂白剤の過熱による悪臭を伴う有害物質が排出されたり、塩素漂白に使われて不要になった薬剤が直接川に流されたりして、日本の公害に大きな影響を及ぼしてきました。

けれども機械パルプに比べると不純物がきれいに取り除かれて純度が高く、見栄えが良いことや成分を壊さずに取りだすことができて品質の良い紙の原料となるなど、さまざまな理由から日本では紙の殆どが化学パルプ法によって製造されてきました。

環境対策が行われるようになった現在では、酸素やオゾン、過酸化水素などを用いた"酸素系漂白剤"が使われるようになっています。

ダンボールが無い時代へようこそ!

このサイトは管理人の備忘録としての情報をまとめたものです。

掲載の記事・写真・イラストなどの無断複写・転載等はご遠慮ください。