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輸出用木箱のデメリット

ダンボールと違って輸出用の木製パレットや木箱には、輸出する際に燻蒸処理を施さないといけないというデメリットがあります。

たとえば日本であれば"マツクイムシ"といった樹木の害虫がいますが、これが木の梱包材といっしょに輸出国に侵入するとその国で大きな環境被害を起こしかねないからです。

環境被害の例を挙げると......1859年にはフランスに"ブドウネアブラムシ"という害虫が大量発生し10年後にはフランス全土に蔓延してワインの生産量は30%程度にまで落ち込んでしまいましたが、この害虫はアメリカから大量に輸入したブドウの苗に侵入していたものだということが後で分かりました。

このことを知った隣国のドイツでは、自国への侵入を何とか水際で防ごうと1872年には"ブドウ害虫予防令"を発令して繁殖用のブドウ苗の輸入を全面禁止しましたが、これを皮きりに世界各国で植物輸入検疫が行われるようになり、他国からの木製の梱包材に関しては燻蒸処理済のものでなければ入国させることはできないという措置が取られるようになりました。

燻蒸処理は木材の芯の部分が56℃以上になる状態を、最低30分以上継続させるというのが基本で、熱処理から30日以内に消毒を確認した機関の証明書を添付して発送しなければなりません。

もし処理されていない木材を使った木箱であれば現地の通関で非常に手間取るだけでなく、そのまま送り返されてしまうこともあるので、輸出国の規制に関しては事前に確認しておく必要があります。

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